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トレーサビリティと美味しさの問題について

2006年03月13日 05:24

今年は、息子が大学受験だったのですが、春の到来と共にこっちのほうも「サクラサク」でほっとしていますが、払い込まなければいけない入学金が高い上、授業料も高い。4年間、息子の授業料で頭を悩ましそうです。
このところ、よく日曜日に雨が降ります。(ここ4週間のうち、3回が雨降り)
雨降りの日曜日は山歩きもできないので、近くのスーパーを見に行ったりしていますが、スーパーのお魚売場も、春の魚が多くなってきました。
関西でのこの時期の魚売場には、「桜貝(青柳)」「ほたるいか」「いかなご新子」「生利節(びんちょうまぐろ)」「あさり」「マルアジ」などが並んでいます。
先日、鮮度の良いマルアジ(紀州産)が1尾100円だったので、3尾買いました。ついでに、「桜貝(青柳)」「ほたるいか」「中国産の鰻蒲焼」を買いました。
マルアジは3尾とも刺身にして食べましたが、家族全員が大満足。鮮度が良く刺身にできるマルアジは、ぜいたく気分のできる貴重なお魚です。
紀州産のマルアジは、あと数ヶ月は豊富に出まわるので、消費者の方には「たくさん食べて下さい」とお願いしたいと思います。
マルアジと一緒に買ってきた中国産の鰻蒲焼ですが、トレーサビリティのナンバーを打ったシールが貼ってありました。
いま、トレーサビリティは、消費者に「安全・安心」を訴える切り札のようになっており、ブリ、鰻等の養殖魚を中心に、いろいろ工夫し取り組まれています。
このことは大事なことで、こういうことが必要になってくるというのは、私自身、数年前から主張していましたし、そのためのシステム作りに関わったこともあります。
ところが、最近の風潮として、トレーサビリティを「水戸黄門の印籠」のように捉える面が出てきたようですが、これは、ちょっと本質からずれているように思います。
「食の安全・安心」というのは、消費者が食べるという場面で言えば、あくまでベースでしかありません。「食べるための必要条件」であっても、「食べるための十分条件」ではないのです。つまり、トレーサビリティが確立しているということと、食べて美味しいかと言うことは、全く別問題なのですね。
買ってきた中国産の鰻蒲焼を食べて、そのへんの間違いを感じてしまいました。
この鰻蒲焼、焼きは甘いし、臭みはあるし、***堂ともあろう有名スーパーが、ようこんな不味い鰻蒲焼を売ってるなあと思えるような、ひどいレベルの鰻でした。買って損したと思いました。あのメーカーの鰻は、2度と買おうと思いませんね。(鰻のことを知っている私だから、「あのメーカー」のとなるのですが、一般の方なら「あのスーパーの鰻は不味い」となりますね)
トレーサビリティさえやっておけば、少々まずい鰻(不味い魚)でも売れるんやと思ったら、それは大間違いなわけですよ。
「美味しいもの」を売らなければいけないというのは、絶対的な原則です。そのことを忘れては、お客さんを逃します。遠ざけてしまいます。
逃げたお客さんに戻ってきて頂くのは、たいへんな努力を要しますので、勘違いをしないようにしてほしいと思います。
トレーサビリティについてもう一点、思うことを書いておきます。
買ってきた鰻蒲焼に貼ってあったシールに印刷されているサイトに接続し、ナンバーを打ち込んだら、データが表示されました。養殖場や加工場の情報があり、さらにカタカナの薬品名がいっぱい並んでいて、そのすべてが「合格」になっています。

実際にこういうことなのだろうし、これはこれでいいとは思うのです。しかし、これでは消費者に誤解をされる可能性があるんではないかとも思いました。
つまり、消費者の方が、「鰻の養殖とは、こんなにたくさんの薬を使うんだ」と思ってしまわないかなー?ちょっと、そのあたりが心配です。
もうちょっと違う形式か、消費者にわかりやすいような書き方にできないものだろうかと思いましたよ。なんとか、あの表示、改善できないものでしょうかねえ。

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