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この頃、考えること

2001年09月10日 14:53

今年は残暑がきついということだったようですが、全くあたっていませんね。
盆あけころからぐっと温度が下がって、9月に入ってからは、朝夕ほんとに涼しくなりました。
これを書いているのは9月10日ですが、今年2本目の本州直撃台風で、テレビは台風関連のニュースばかりです。
土砂崩れや河川の氾濫などで何名かが亡くなられておられますが、冥福をお祈りするとともに、万全の対策を取っていただきますようお願いしたいものです。

ところで、9月号に書いた文章で、一部正確でないところがありましたので、補足をしたいと思います。。
「活ウナギを炭で焼くのと違い、一部の工程だけを炭で焼くわけですから、本来の「炭焼きウナギ」の美味しさが出ないのは当然でしょう。」
上記の部分ですが、いろいろ情報収集しますと、一言で「炭焼き」といっても、3種類ほどあるようです。
1.完全な手焼きでの炭焼きライン
2.自動での、全工程炭焼きライン(実は、これは信じられないのですが・・・)
3.自動での、一部の工程が炭焼きで、大部分の工程がガス焼きのライン

私が食べた「中国産炭焼きウナギ」が、この3工程のどれで製造されたものかはわかりませんが、味については先月書いたとおりです。
本物の「炭焼きウナギ」とは全く違うのは間違いありません。
なお、「中国産炭焼きウナギ」のなかには、「炭火フレーバー」というのを使って、蒲焼きに「炭の香り」をつけたものもあるようです。
「こんなん邪道やなあ」と思いましたが、業界の中でも「邪道」とされているようですね。
ということで、9月号では調査不足の文章を書きましたことをお詫びいたします。

さて、今月のテーマですが、予定では「ブリ・フグなどの冬商材の見通しをさぐる」というようなことにしていたのですが、景気の先行きの不透明さなどもあり、なんとも予測が難しくテーマを「この頃、考えること」に変えることに致しました。

この夏、家族4人(妻・中2男・小6女)で紀州の逢井港に行きました。
ここには、「八角定置網」があるのですが、定置網を引き上げる船にのって実際に漁場まで行き、漁をしているところを見せてくれます。
夏場なので、定置網に入っている魚の種類は少なかったのですが、そこそこ大きなバショウカジキなどが入っており、けっこう子供達も喜んでいました。
見学したあと、定置網で取れた魚を宿で刺身や焼き魚にしてもらいました。
家族みんなが大満足・・というより、「食べきれない」と贅沢な文句を言っていました。
都会で育った子供達は、漁の模様などはテレビでしか見たことがありません。
実体験として漁業を見ることによって、魚がいっそう身近なものになり、魚を食べたいと思うことも増えるのではないでしょうか。

同じようなことですが、今年の3月に、消費者の方といっしょに愛媛県の北灘漁協に行きました。
これは、愛媛県漁連が毎年行っておられます漁協と消費者の交流の取り組みでした。
この取り組みは、数年前から行っており、北灘漁協さんのほうからは組合長さんを中心にして大勢の方が私どものお店で「北灘の鯛」の販売をして下さいました。
この鯛を買われた方から抽選で数名の方に愛媛まで行っていただき、養殖場見学や魚料理の試食・交流などを通じて、愛媛県の養殖業と「北灘の鯛」への理解を深めると言った内容でした。
参加された消費者の方は、鯛の出荷の様子を見たり、養殖場で鯛に餌をやったり、じかに養殖業者さんからお話を聞いたりして、大変喜んでおられました。
料理は、北灘漁協婦人部の方が作って下さったのですが、鯛・ハマチを使った豪華なもので、なおかつ地元で食べられている料理と言うことで、消費者の皆さんは感激しながら食べておられました。

浜と消費者の交流ということで、今年経験した二つのことを書いてみました。

今、不況がますます深化しています。
小売りだけでなく、市場も浜も、「売れない」「魚価が安い」と言った声が溢れています。
何もしなければ売れない、いろんな努力をしてもなかなか売れない、そんな状況にあります。
少しでも、売れるようにするために、先に書いたような「浜と消費者の交流」のようなことを、もっともっと増やしたらどうでしょう。

養殖魚の場合、まだまだ、消費者に「不安」があります。
不安の原因は、主として「薬品問題」と「環境汚染問題」です。
「養殖」8月号で、廣瀬先生がそのことを指摘されてましたし、fishmlでもそのような議論がありました。
 http://www.fishml.com/yousyokunouo/yousyokugyonituite.htm

私は、消費者の持つこの不安感には、必ずしも根拠があるわけではないと考えています。
本来、養殖魚というものは、人間によって管理されている魚です。
したがって、いつどこで生まれて、親はどの魚で、どこでどういうエサを食べて育ったか、どんな病気をしたかとかも含めて、基本的にはすべてわかるはずなのです。
いっぽう、天然魚は、生まれも育ちもわかりません。
稚魚の段階では岸近くにいる魚が多いですが、汚染海域で生活していたかもしれません。
エサも、一般的に「この魚はこういうものを食べる」ということしかわかりません。
魚によっては、海底に沈んでいる犬や猫の死骸等を食べているかもしれないのですが、そんなことも含めて、消費者が食べる1尾の魚で言えば、確実なことは分からないのです。
一尾ずつ調べればかなりの事が分かるでしょうが、今の流通システムのもとでは、そんなことはできません。

こんなふうに考えてみると、消費者に対して、浜(養殖場)側がきちんと情報を提供すれば、養殖魚に対する不安のかなりの部分が一掃されるはずです。
しかし、現行の流通システムのもとでは、浜(養殖場)側の情報が正しく消費者に届く保証が、残念ながらありません。
ですから、「浜と消費者の交流」が大事なのです。
愛媛県漁連のように大々的にやれればいいのですが、なかなかそうはいかないでしょう。
個別の養殖場レベルでも、工夫次第ではできると思います。
各種の消費者団体と提携するなどして、積極的に見学者を受け入れるようなことを、あなたの養殖場でもやってみたらどうでしょうか。
すこしでも、消費の拡大に結びつくのではないかと思いますが。
 2001年9月10日
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