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今年の「土用の丑」について

2001年08月16日 14:30

今年は、とにかく「暑い」ですね。
この文章が読者のみなさんの目に触れるのは、9月初旬ですが、そのころもまだ暑いのでしょうか。

鶏がたくさん死んだり、牛の乳の出が悪くなったり、鯛の稚魚が死んだりと動物たちも大変な状況です。
私自身は、この暑さで、「地球温暖化」という問題について、あらためて危機感を持った次第です。
少しでも、地球を守る活動に貢献できるようにと、今まで乗っていた環境への負荷が高いジーゼルエンジンのパジェロから、軽自動車のパジェロミニに乗り換えました。

こういう暑いときは、ウナギがよく売れるというのが定石なのですが、いかんせん「暑すぎ」て、炎天下に買い物をしようという気になれない状態でした。
気温が上がるのが時期的に早かったので、ウナギが売れ出すのも早かったですし、それは良かったのですが、本番の時期が暑すぎて来店数が減少し、ウナギの売上は今一歩伸びず、7月1ヶ月単位で見た場合は、昨年とあまり変わらない状況になったようです。
ちなみに、大手スーパーでは、多くの企業で7月度の既存店売上高が前年実績を下回る結果に終わったようですね。

さて、土用の丑ですが、昨年は「国産の一人勝ち」だったのですが、今年は明確な特徴がないようです。
国産を中心にしたところ、中国を中心にしたところ、いろいろでした。
価格的にも一定せず、サイズもばらばらのようでした。
大手スーパー関係では、とにかく「一点単価」を落とすのを嫌い、国産中心で比較的高い値づけをしていました。
日本を代表するスーパーのIYが国産の特大サイズを1尾798円で大量陳列していましたが、たいがいの量販店がこれを基準とした値づけでしたね。
IYスーパーの情報が事前に漏れていたようで、競合しているところでは、主力商品を1尾680円ラインにしていたところが多かったようです。
中国産では、40尾サイズあたりが多く、1尾480円・2尾880円くらいが多かったようです。

関東方面では中国産の炭焼きウナギを売っている店が多かったようですが、私の見てまわった京都では、あまり目立ちませんでしたね。
炭焼きにすると、1尾あたり100円ほど高めに売る必要が出てくるのでしょうが、買う側にそれだけのメリットがあるのか、その辺の訴えかけが不十分なように思います。
活ウナギを炭で焼くのと違い、一部の工程だけを炭で焼くわけですから、本来の「炭焼きウナギ」の美味しさが出ないのは当然でしょう。
京都の各スーパーのところでは、このへんの認識があったのかもしれませんね。
下記に、中国産炭焼きウナギの工場(焼きライン)の写真がありますので、興味のある方は見てください。
 http://www.fishml.com/unagi/chinasumiyaki.htm

どういう戦略をとるのかは、その店によってさまざまですが、大手スーパーが全体として「高値・利益確保」に走った中で、私の知り合いが出店している紀州のローカルスーパーの鮮魚部では、昨年と同サイズの国産蒲焼を1尾580円で提供(昨年より200円安い)。それとは別に、店主自らが炭焼きウナギのデモンストレーションを店頭で行い、結果としてトータルで「尾数前年比170%、売上前年比130%」の成果を上げています。
これは、一つの教訓として見ておく必要があると思っています。

昨年の土用の丑に販売され、偽表示として大問題になった「四万十」のラベルの張られた中国加工の蒲焼が、今年も安値で販売されていたようです。
それ以外にも、いろいろと「怪しい表示」の蒲焼が売られていたようですね。
懲りない業界だなあと思いますね。
fishmlでもこの問題は大きな話題になりまして、各地の会員さんから報告が入っています。消費者のみなさんは怒ってますよ。当然ですよね。騙しなのですから。
 http://www.fishml.com/uonoryutu/ayasiikabayaki.htm

昨年も、このことはホームページに書いたのですが、こういう無節操なことを繰り返すようでは、そのうち、本当に消費者から見放されてしまいますよ。下記を参照してください。
 http://www.fishml.com/uonoryutu/ripakkuunagi.htm

農林水産省では、ウナギ蒲焼きの適正な表示の推進を図るため、平成13年7月20日から8月31日までを「ウナギ蒲焼きの適正表示推進月間」と位置づけて、啓発活動や実態調査をすることにしています。
この活動のなかで、上記のような不適正表示がチェックされ、正しい表示がされるようになればいいと思うのですが。
なお、農林水産省のホームページでは、「ウナギ蒲焼きQ&A」で、表示について詳しく解説しています。
 http://www.cfqlcs.go.jp/qa/unagiqa.htm

ここ数年、土用の丑ウオッチングを続けてきました。
業界を巡る状況が厳しくなると、いろんなごまかしがあらわれるんですね。
商売だから儲からなければやっていけないのは当然のことですが、消費者を誤魔化してまで儲けようとするのは卑怯な態度です。
昨年、あれだけ批判されたことが、性懲りも無く今年も出てきた。
これでは、この業界には自浄能力が無いと思われてもしかたがないですよ。
原価割れの中で、まじめに養殖業を続けておられる国内産地の業者さんには、ほんとに申し訳無いことだと思いますね。
ただ、私として不思議に思うのは、「偽表示」がこれだけはっきりしてきたにもかかわらず、日本の養殖業者の団体が、公式に抗議をするとかいうことが無いようなのです。
ウナギ業界を正常にもどすには、養殖業者の団体がもっともっと声を上げていくことが必要ではないかと思いますね。

最後に、この問題についてfishmlに投稿された消費者のご意見を転載しておきます。
「(偽表示の問題は)ウナギ業界だけの問題ではなく、流通業界の問題でもあるのではないのでしょうか。それに、不当表示やニセモノ商品は何もウナギだけではないはず。ウナギ以外の水産品、農産、畜産、あらゆる食品に起こりうる(起こっている)可能性大ですよね。生産業界と流通業界、生協のような消費者団体が一緒になって横断的な組織をつくり、不当表示やニセモノ商品の問題解決にとりくまなければ、なくならないような気がします。消費者をなめんなょおぉっ!」
 2001年8月16日
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