ホーム

スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告

産地は、いっそう、消費者の立場からのモノ作りをして欲しいと思います

2001年05月09日 08:06

読者の皆さん、一ヶ月のご無沙汰でした。
この間に、家の前の池のそばに咲いていた桜の花が散り、対岸の森の中ではツツジの花が咲き始めています。
桜の薄いピンクも綺麗ですが、森の中に咲く濃いピンクのツツジも美しいモノです。
毎年、この景色を見るわけですが、「日本の四季はすばらしい、日本に住んでいてよかった」と思いますね。
さて、業界では、このところセーフガードの話題で持ちきりです。
四月二十三日より、ネギ、生シイタケ、畳表(イグサ)について、一般セーフガード(緊急輸入制限措置)が暫定発動されますが、懸念されるのは中国側の反応です。
報復措置も出てくるでしょう。
すでに、北京でのネギ相場が暴落したという情報もあり、日中両国とも
に大変なことになりそうです。
したがって、暫定期間の二〇〇日の間に、日本の業界として何ができるのか、政治的・政策的な問題も含めて、正念場に入ってきていることだけは事実だと言えるでしょう。
私が気になるのは、セーフガード発動についてのマスコミの捉え方です。
本質を捉えず、非常に一面的な報道をしていることが多いようです。
単純に言えば、下記のような図式です。
 「セーフガード発動」→「安いモノが輸入されない」→「値上がりする」→「日本の生産者は得をする」→「消費者は高いモノを買わされる」→「一部の生産者を守るために、消費者を犠牲にするのはおかしい」
 ここには、輸入が急増する中で、国内産地が危機に陥っている事実はスポッと抜け落ちていますし、食料安保・食料自給率の問題も抜け落ちています。
その意味では、生産者側はもっと事実を宣伝することが必要ですし、同時に現状打開の方向性も明らかにしていく必要があるでしょう。
とにかく、消費者を味方にしていかなければ、産地の繁栄もありませんから、常に消費者の動向を把握し、消費者との連帯を重視して取り組んで頂きたいと思います。
当然の事ですが、消費者の求めるモノを、消費者の求める品質・価格で作り出す努力もしていただかなければなりません。
下記に、意識の高い消費者団体のセーフガードの捉え方が出ていますので、インターネットに接続できる方は見ていただきたいと思います。
コープ鹿児島のホームページ 「セーフガードの運動に取り組みます」
http://www.kcs.or.jp/mycoop3/2001/01-03/sefegard/safegard.html 
いずれにせよ、本質をはずしたような議論をせず、自国民の食料は自国で作るのだという原則にたっての議論と実践をお願いしたいものです。

それでは、例の如く、私の主宰しているメーリングリスト「fishml」の投稿から、話を進めたいと思います。今回は「養殖鯛」のお話です。
魚好きの消費者の方から、下記のような質問メールが入りました。
「私は普段、平日は午前中に買い物に行きます。ス-パーで、特価の一〇〇〇円前後、一㎏弱くらいの小さめの養殖のマダイをよく買います。夕方七時ごろに上身をお造りで食べる時、すっかりベタベタに締まってしまってるときがあったりします。(中略)人によって、処理の段階(「そのまま」「水洗いまで」「三枚おろしまで」「さくにしてしまう」)も違うし、保存法(「冷蔵庫に入れたらあかん」「氷の冷蔵庫
がええで」「野菜室に入れとき」)など、いろんなやりかたを教えてくれるんですが、こうやったらいいで!という皆様のやり方を教えて下さい。」

これに対して、ベテランの魚屋さんが、こんな回答(要旨)をされています。
「養殖鯛は、「締め方」によって死後硬直までの時間が全く違います。普通に「こめかみ」に打ち込んで締めた鯛は死後硬直がとても早く、夕食時には「ベタベタに締まってしまってる」状態になっていると思います。当店では、そのグレードの鯛は「切り身用(加熱調理用)」として加工、又は丸売りしております。では、お刺身にしている鯛は・・・といいますと、これは「延髄抜き処理」を施したものを使用しています。この処理をした鯛は、朝早く締めても夕方まで、ものがいいときは翌日まで身が活きています。多少割高なのが難点ですが・・・(後略)」。

私が今回この問題を取り上げたのは、この問題が養殖魚の基本的な弱点ではないかと思うからです。
養殖魚、特に「マダイ」と「ハマチ」は、天然魚に比べて死後硬直の時間が短く、ある程度時間が経つと「べたべた」「よれよれ」になります。
このあたりの問題は、たぶん養殖業者の方は認識されておられ、いろいろ工夫をされておられると思うのですが、現実には、前記の話にあるように、改善はされていないのではないでしょうか。
スーパーにおいて、ハマチの利用が落ち、カンパチに変わってきた原因の一つはこの問題でした。(もう一つの原因は、ハマチの血合いの変色が早いこと)
「活魚」をさばいて食べれば「こりこり感」があり、死後硬直に至るまでの時間が長く、なおかつ、硬直している時間も長く「べたべた」「よれよれ」になりにくい「マダイ」「ハマチ」を作ることはできないのでしょうか。
これは、川下側の勝手な要求かもしれませんが、現実にそうしたことが問題になって、末端ではいろいろな工夫をしているわけです。
川上側でこれが解決すれば、流通段階の手間も減り、価格も安くなり、消費者の期待に応えることができるし、需要の拡大にもつながると思うのですが。
2001年5月9日記
スポンサーサイト

雑誌「養殖」 コメント: 0 トラックバック: 0

< 前の記事 ホーム 次の記事 >

コメントを書く






    



管理者にだけ公開させる

ホーム

プロフィール

瀬田川暇人

  • Author:瀬田川暇人
  • おさかな、たくさん食べて下さいね

月別アーカイブ

訪問履歴

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。