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加工品の原料原産地表示が始まります

2001年03月09日 06:52

このところマスコミや業界で話題の「黒船」「世界第2位」の小売業「カルフール」が大阪の泉北ニュータウンに店を出しました。
見に行って来ましたので、まずこれの報告から書きます。
テレビ報道などによると、人気は「パンコーナー」や「チキンの丸焼きコーナー」などで、魚のコーナーの評判はあまり良くないようですが、実際はどうなのか、その辺が一番興味のある部分でした。
結果的には、「やっぱり、たいしたことないなあ。」ということです。
http://www.eonet.ne.jp/~namadu/Carrefour.htm  ←(ここに、感想文を載せておりますので、Internetに接続できる方は見てください。)
やっぱり、フランス人の考え方と日本人の考え方は違うのですね。
全体の構成から見て、水産物はあまり重視されていないようです。
私なら、店からほんの15分程度の所にある、大阪の代表的な漁港である岸和田港のぴちぴちの魚を毎日運び、お客さんに提供するでしょうね。
当然、それが、魚のコーナーの看板になるし、お客さんも喜ぶはずです。
しかし彼らは、全く、そのような事は考えていないようです。
ハイパーマーケットという業態からくるのかもしれませんが、単品大量販売が基本のようです。
たとえば「鰻」。4pか4.5pクラスの加工鰻を山積み、1尾280円。
産地表示はしていなかったけど、たぶん中国産でしょう。
品揃えとして、他の鰻蒲焼もあったけど、ほとんど目立たない。
売るのは、280円の鰻だけ。
味は?・・・・・食べてないから分からないけど、それなりでしょう。
値段の割には美味しいのかもしれませんけどね。
ここには、哲学がない。

この感想を書いた20日後に、今度はfishmlの会員さんたちと、再度見に行きました。
全員の一致した評価としては、やはり「水産売り場は、たいしたことが無い。」という事なのですが、店全体の捉え方については、さまざまでした。
特徴的な意見としては、「日本では考えられない珍しい商品があったり、陳列方法であっり、通路が広く取られたりして、日本のスーパーに慣れた消費者にとっては、非常に刺激的である。」という評価です。
確かに、カルフールには、「非日常性」があります。このことは否定できません。
ここから学ぶべきは何なのか、まだ、私にははっきりしていませんが、日常から断絶した新しい何かを創設しなければいけない時代になってるなあとは感じています。

さて、今月のテーマは「加工品の原料原産地表示」です。
4月1日より、「さば」「あじ」「うなぎ」「わかめ」の4種類の加工品は、原料の原産地を表示しなくてはなりません。
つまり、原料の輸入元の国名を製品に表示することが義務づけられたのです。
ですから、ちゃんとしたメーカーさんなら、きっちりと輸入国名を表示していると思います。
「さば」「あじ」「わかめ」については、基本的に冷凍(もしくは乾物・塩蔵)で輸入されますので、意図的に誤魔化さない限り、表示の上で問題は起こらないでしょう。
問題なのは「鰻」です。
上からのお達しでは、「国産にあっては、国産の表示。輸入であっては、輸入国名を表示」(内容要約)となっているだけで、具体的なことは何も書いてありません。
具体的に、事例の検討をしてみましょう。

中国・台湾で養殖し、現地で蒲焼きにしたものを輸入して販売した場合、当然、それぞれの輸入元の国名が表示されます。(これは単純。)
そしたら、白焼きにしたものを輸入して、日本の加工場で蒲焼にして販売した場合、それはどうなるのでしょう。
これは、どうも「国産」になるらしいですね。(それで、白焼きの冷凍鰻の輸入が増えているとか。)
消費者の立場としては、ちょっと納得できない部分です。

中国・台湾で養殖し、現地で開いて(いわゆる「生開き」)輸入したものを、国内の加工場で蒲焼きにした場合は、どうなのでしょうか。
これは?????

中国、韓国などで採捕されたシラスが、日本に輸入され、日本の養殖場で養殖され(つまり、シラスから成鰻まで日本で育つ)、加工品となった場合には「国産」になりますね。
シラスウナギは加工品の原料になりませんので、「加工品の原料原産地表示」には関係ありません。クロコの場合も同様です。
加工品の原料原産地表示で問題になるのは、成鰻での輸入ですね。
これが、国内の加工場で鰻蒲焼にされた場合、本来なら、輸入国名の表示をしなければいけないと思うのですが・・・・・・問屋さんは、きっちりと選別して出荷してくれるのでしょうか。
輸入国名を明らかにしてくれるのでしょうか。
私自身、一番、問題に思っているのは、この部分です。

鰻には、国籍などないですから、中間流通段階で、意図的かどうかは別にして、国産鰻と混ざってしまったら、もう、わかりません。
経験を持っている人でも、仕入先から「国産もの」と言われれば、輸入品だという明確な証拠を持っていない限り、反論することはできないでしょう。
これは、国内の鰻でも、同じことです。
三河の活鰻が大隅に行き、大隅の問屋さんから出荷された場合、それは鹿児島産と表示される可能性が高いのです。
こうして考えると、産地表示(原産国表示を含む)を実施すると言うことは、相当な困難を伴います。
昨年7月1日から実施されている「生鮮食品の原産地表示」、農水省の調査では、水産関係が最悪だったようです。
http://www.fishml.com/uonoryutu/santihyouji.htm

こうした現状の上での「加工品の原料原産地表示」ですが、はたして、どれだけ実施できることでしょう。
消費者側の私としては、水産分野のそれぞれの関係者や業界の方が、末端が表示しやすいように努力していただけることを期待したいと思います。
春とともに景気が回復する事を願い、今月はこれまでとします。
2001年3月9日記
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