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苦戦する国産シラス採捕 どうなるウナギ商戦

2001年01月18日 06:20

年末商戦も、今ひとつ盛り上がらないまま、21世紀に入りました。
クリスマスすぎの、20世紀最後の「闇の大潮」では、残念ながら悪天候で大時化、シラスの採捕は無しに等しい状況だったようです。
ただし、その前後ではそこそこ採れていたらしく、三河をはじめとした各養殖産地では、昨年より早いペースで、シラスの池入れが進んでいるようです。
一方、台湾では画期的な豊漁と聞いています。
11月だけで、シラス採捕は10トンを越えているとか。
特に、11月の「闇の大潮」で「バカ獲れ」したらしく、この時に三河・大隅の鰻問屋のかたが現地に行かれて、たくさん買いつけたという話もきいています。
三河や大隅の養殖場に、台湾で漁獲されたシラスが、大量に入っているということは、確率の高い推測だと思います。
また、この台湾シラス、香港周りの密輸が摘発されたとかいう話も聞きました。
シラス問屋が、産地を誤魔化して出しているというようなウワサも、市場でちらほら聞いています。
毎年のことですが、さすが「ウナギの世界」という感じがします。

ところで、中国・台湾・日本、3国の在庫状況ですが・・・・・多いですね。
下記の情報は、私自身が「信頼できる」と考えている情報源から出たモノです。
この情報を信じるのか、信じないのか、これをどう受け止めて、どういう方針を立てて望むのかは、あくまで「自己責任」=KKDの世界です。
養殖業者のかたも、販売に携わる方も、自分の判断で事業を進めなければなりません。ご承知おき下さい。(KKDの世界=「経験」「感」「度胸」=古典的ですね(^_^;)

活鰻の在庫は、3国合わせると15万トン以上。
ただし、中国は、2p以上の、ハモのような大きなウナギが多いというウワサです。
それにしても、歩留まり65%で考えての製品重量換算で10万トンほど。
日本国民の1年間のウナギの消費量が12万トン程度といわれていますので、現在の池在庫だけで、少なくとも80%はまかなえることになります。
これに、下記の加工鰻在庫を加えると、今年のシラスが多少の不漁でも、十分、一年間のウナギはあることになります。
ちなみに、加工鰻については、8月末の在庫が25,000トン、現在も25,000トンと言われています。
秋以降、ウナギの売れは落ちているのに、11月の通関量は昨年対比でプラスになっています。
最近きいた情報ですが、中国が養殖の中心をアンギラ種からジャポニカ種に戻しているという話もありますね。

ウナギは、今年4月から原産地(国)表示が義務づけられます。
業界では、昨年の土用の丑で「中国産」が苦戦したことを教訓に、「国内産」の表示ができるような方策を考えているようです。
具体的には、「白焼きウナギ」「生開きうなぎ」で輸入し、日本国内の加工場で蒲焼きに仕上げるやり方です。
どうも、こうすると「国内産」で表示できるようですね、消費者側としては、しっくりこないのですが。
また、輸入物自体の激増のもとでの「差別化」のために、「冷凍炭焼きうなぎ」の量が増加することも確実ではないかと思われます。
この「冷凍炭焼きうなぎ」、私は、まだ食べたことがないのですが、美味しいのでしょうか。
いわゆる、活鰻の炭焼きとは、味の面でどう違うのでしょうか、非常に興味のあるところですね。

ウナギの輸入について、セーフガードの発動が検討されているようです。
けっこうなことだと思いますし、日本のウナギ養殖産業を守る上で、必要なことと思っています。
ウワサされている「与党の選挙対策」で終わらないでほしいと思います。
しかしながら、セーフガードの発動については、なかなか難しい条件があるようです。
知り合いの某氏からきいた話では、
1.ウナギ業者の苦境の原因は、輸入の増大ではなく、シラス不漁にある。したがって、輸入をとめると言うことにはなりにくい。
2.輸入の鰻蒲焼は、アンギラ種が中心で、日本で養殖されているジャポニカ種と違うので、輸入をとめると言うことにはならない。
というような考え方もあるようです。(WTOが認めない?)
いずれにせよ、かなりの調査期間が必要なようですので、すぐ結論がでるわけでは無いと思いますが、国内のウナギ養殖業を守るための施策ですから、積極的に進めていただきたいと思います。

さて、末端の状況ですが、良くないですね。まさに、世紀末的な状況ですね。
「世紀末」を広辞苑のCDROMで検索すると「一九世紀末のヨーロッパで、頽廃的・懐疑的・冷笑的な傾向や思潮の現れた時期。また、そういう傾向・思潮の現れる或る社会の没落期」と出てきます。まさに、そのような状況で、ようするに「この世の終わり」ですね。
不況の深淵から脱出する展望が、なかなか見いだせないというのが、残念ながら、今の日本の水産業界の現状ですね。
しかし、嘆いているだけでは、展望は開けません。
展望というのは、自ら「切り開く」ことだと、私は思っています。
人間、食べないで生きていけるわけでは無いのですから、毎日、食料品を買います。
皆さんもお分かりだと思いますが、売れるモノと売れないモノが、はっきりと分かれてきました。
「安くて、美味しいモノ」の提供、一人一人の条件に見合った「量」「価格」「品質(味)」での商品の提供、買うことの「楽しさ」や「手軽さ」を追求した設備や技術による商品の提供、「地域の独自性」を生かした商品の提供、「地球環境にやさしい」商品の提供等々。
また、今話題のIT、これの有効利用は絶対的に必要ですし、新たなビジネスが生まれる可能性を持っています。
すべて難しい課題ばかりですが、やり方によっては生き抜ける道、発展する道があるのではないかと思います。
ウナギで言えば、「蒲焼き」一辺倒ではなく、若い人向けの新しい食べ方を提案し需要の拡大をはかっていくことや、お年寄りが食べやすい調理法の開発とか、いろいろ考える余地があるでしょう。
流通の面では、ITの利用でBtoBが展望できると思います。
みなさんのご健闘を期待いたします。
2001年1月18日記
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