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「カキは春先に美味しくなるのに、なんで売場に並ばないのでしょう?」

2005年04月12日 20:14

今年は、桜の開花が遅れましたので、私のうちのあたりでは、今が満開です。
お魚のほうでも異変があって、「瀬戸内の春のたより」と言われている「イカナゴ新子漁」が、例年より2週間も遅くなって始まったということがありました。漁模様も、いまひとつだったようです。
暑い時や寒い時があってこそ、日本の四季は彩られて美しいのですが、タイミングがずれてくると、なんともやりにくい。
本来、その時期に売れる物が売れなくて、売れないはずのものが売れるというちぐはぐな状態になってしまい、商売もうまくいかないことのほうが多いようです。
さて、瀬田川暇人の「魚の旬 人の旬」は、今回が第一回目ですから、できるだけテーマに添った内容にしたいと思います。
「魚の旬」と言えば、「いちばん沢山獲れて、いちばん安くて、いちばん美味しいとき」を言うのだと思うのですが、実際は必ずしもそのとおりではない?のですね。
日本養殖新聞の読者さんはウナギ関係者が多いですから、「土用の丑」と「ウナギの旬」がイコールではないことはご存じですよね。
実は、同じ事が「カキ」にも言えるのですね。
知り合いのカキ養殖業者さんの話ですが、「カキ(マガキ)の美味しいのは3月~5月です。カキは、夏に産卵します。人間でも魚でも貝でも同じように、新しい生命を生み出す前には、自分の身体の中に栄養を蓄えるんですね。新しい生命を生み出した(産卵)後は痩せるんです。産卵直前の6月頃が、いちばん身が肥えているということになりますが、いろんな条件で産卵期が前後しますので、広島では出荷は5月までになっています。マガキの場合、生殖機能が発達してきたら、あまり美味しくなくなってくるようですから、産卵直前より春先あたりのほうが美味しいと言えるかもしれません。 」ということで、実際、この方が送って下さった5月のカキは身のつまりが抜群ですごく美味しかった。
5月と言えば、消費地ではカキを売っていないだけに、まさに感動ものの美味しさでした。
ウナギが夏の食べ物と思われているのとは逆に、カキは冬の食べ物と思われています。
実際、2001年の10都市中央卸売市場の月別取扱量を見ても、3000トンを越えているのが11月~1月、10月は1900トン、2月は2500トンで多いのですが、3月になれば1400トンに落ち、4月は200トンと極端に落ちてしまいます。
相場はどうなっているかというと、カキの取扱量がいちばん多い12月がkg930円、シーズンインの10月がご祝儀相場もあるのかkg1088円と最高値。
冬場は基本的に高値推移ですが、3月から7月までは600円台の安値です。
3月~5月の「カキがほんとに美味しい時期」は安いんですよ。
この安いのがお店に陳列されていないのは残念なこと。
「旬のものを美味しく食べる」という立場から言えばまことにもったいない話で、お金がないのに美味しいものが食べたい私などは「究極の矛盾」と考えてしまいます。
小売り段階では、3月になれば、カキはバタッと売れなくなるのが実態です。
魚の売り場自体が全体として春型になるため、刺身類の売り場が広がったり、貝類はアサリが中心になってきたりします。
そういう点で、お店側においても「カキの置き場がない」とか「置いてもロスになるだけ」とかいうこともあるわけですね。
先に書きましたように、カキ養殖業者さんは、量は減少しますが5月までカキを出荷されています。
これはたぶん、冷凍にまわっているのでしょう。
そう言えば、大粒ですごく美味しい冷凍カキを食べたことがあります。
春先のカキ、せっかくの「旬の美味しくて安いカキ」ですから、もっと簡単に消費者が手に入れることができるようにならないでしょうかねえ。
「春のカキは美味しい」という評価を広げることで、消費者の方がもっとカキを食べてくれればいいなあと思っています。
2005年4月12日記


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