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養殖 2001年1月号

2000年12月14日 06:10

わたしは、Internet上で「fishml」というメーリングリスト(Internet上の会議室のようなもので、会員からのメールが、会員全員に送られるシステム)を主宰しております。
ここで投稿されたご意見も参考にしながら、私自身が水産業界について日頃感じていることなどを、綴っていきたいと思っております。
消費者サイドから見て、水産業界、なかんずく養殖業界についていえば、2000年はいろいろな話題がありました。
たとえば、「鰻のリパック問題」、この問題は、Internet上でも消費者を含めて大きな議論になっています。
業界紙のいくつかでも問題視されており、2001年4月1日の原産地表示の実施にむけて、鰻関連団体として適切な表示(もちろん商品作りも含めて)の実施を啓発していくことが大事でしょう
このことが曖昧にされると、鰻業界はゆくゆく消費者から見放される事にもなりかねません。
「あれは流通の問題で、養殖業者は関係ない」という意見もありますが、ああいうのを放置することが養殖業者を苦しめることになるのですから、養殖業者もまとまって声をあげるべきだと思います。
鰻業界でいえば、中国が、3万トンとも6万トンともいわれるような加工鰻の在庫をかかえているといわれ、これが日本になだれ込んできたら、鰻養殖業界が壊滅的な打撃を受けるのは自明です。(すでに、受けているというのが実態かもしれませんが。)
産地・流通を問わず、「鰻蒲焼」という日本の食文化を守るために、力を合わせていただきたいと思います。

次に、養殖鯛の件です。
養殖鯛は、3年間ほど低価格で、産地業者の方は大変な思いをされたと思います。
この秋から、じょじょに相場が上昇し、産地としては「やっと一息つける。」という状況になったのでは無いでしょうか。
消費者サイドから言えば、いったん大衆魚になったものが、また高級魚にもどるといった状況になるわけですが、私は、これはまずいなあと思っております。
基本的なところから言えば、養殖魚ですから、計画生産ができるはずです。
素人考えですが、漁協・漁連がしっかり養殖尾数の管理をし、需給のバランスの安定化を図っていけば、「大暴落・大暴騰」などは起きないはずです。
しかし、実際には、漁協が養殖業者を管理できていないケースも見受けられ、また、漁協を通さず個人で量販店などに出荷される養殖業者もおられるます。
そうした中で、今回の養殖マダイと同様のことが、過去に何度も起こっています。
ブリでもトラフグでも、同様のことがありましたね。

「大暴落・大暴騰」は、魚の「格」を不安定にします。
先にも書きましたが、この3年ほどの間は、養殖鯛は大衆魚だったのです。
小売りの段階においてKg単価で言えば、大衆魚の代表とも言える平子イワシより安いことも多かったのです。
それが、この秋から、高級魚にもどりました。
しかし、相場が高くなったと言っても、消費者にしてみれば「養殖鯛」の値打ちは、今までと同じです。
安く、気軽に食べられる、美味しい白身魚なんですね。
だから、週2回買っても、財布には響かなかった。
ところが、今は高級魚、簡単に買えない。
「この間まで安かったのに、なんで?」「しょがないねえ、安いサワラにしとこか。」こんなふうになるんですよね。
当分の間、つまり、養殖鯛の「格」が、高級魚として安定するまで、売れが止まります。
これは、小売りサイドでも困りますし、産地としても困ることですね。

本来、21世紀の展望を書くつもりだったのですが、2000年に起こった問題が大きかったもので、そればかりになってしまいました。
2000年に起こった問題は、業界の持つ基本的な弱点というべきもので、早急に解決しなければいけないものだと思います。
そこにこそ、21世紀の展望があると、強引に結びつけて、ペンを置きたいと思います。
2000年12月14日記(新年号用)
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