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大阪シーフードショーを斜めから見てみました

2005年02月22日 08:50

この種のショーと言えば、コンピューターやインターネットに関するショーなら何度も行きました。
水産関係では、水産加工品の業界団体主催の展示会に一度行ったきりで、水産全体の展示会を見るのは初めてです。
そう言う意味では、どんな内容なのか、すごく楽しみでした。
また、前日に行った人から「鯨が安かった」と聞いていたので、鯨を買うのも目的の一つだったのです。
鯨製品

一緒に行く予定だった人がダメになったため、嫁さんに「行くか?」と声をかけたところ、めずらしくついてきました。
家庭の主婦が、こういうショーをどのように受けとめるのか、それも興味深いものがありました。
大阪と言えば、やはり中央市場の荷受二社「大水」「大阪魚市」が中心になるでしょう。
この2社はブースも大きく取り、協力業者やメーカーがたくさん出展していました。
特に大阪魚市は、コンパニオンをたくさん使って、商品の説明・試食に精力的でした。ブリのにぎり寿司を試食しました。
綺麗なコンパニオンの写真を撮ったら、嫁さんに怒られてしまいました。(^_^;)
コンパニオン

大水のブースでは、ニッスイ・カネヒロ・大市珍味などが展示していました。
カネヒロの鮭は京都で定評がありますが、さすが美味しそうで、鮭好きの嫁さんがヨダレをたらしそうにしながら見て回っていました。
嫁さんは旅館で働いていたことがあるのですが、大市珍味の展示品を見て、「これ、あそこで出してたよ。こんなん使ったら楽やねー」と言ってました。
ジャパンシーフーズの展示場では、真空パックの刺身切り身などの生鮮加工品が展示されており、美しいうえに見応えがあり、たくさんの人が見入っていました。
ここの刺身の横に「職人技ならおまかせください」と書いてあったのですが、これを見た嫁さんが「こんなんだったら、板場さんはいらんねー」と言いました。
刺身の鶴

確かにそのとおりで、現場の人減らしの為には絶好の商品ですが、こういう商品を導入すると、現場の力が弱くなることは間違いないですね。
前日に行った方の感想もやっぱり同じようなもので、輸入品と加工品が全盛で、国内物が少ないことも含め、今後の日本の水産業と食生活の行方にとって、果たしてこれでいいのかどうか疑問があるという見方は、それなりに当たっているような気がします。
展示でいちばん凄かったのは加ト吉さんですねえ。力が入ってましたよ。
かなり広いスペースを取っている上、4方向すべてに豊富な展示品と試食品をおいていました。
ここの試食品をひととおり食べるだけで、けっこうおなかが一杯になるんじゃないかという感じでしたよ。
加ト吉の展示・試食は、いろんなものがあって良かったのですが、パネルはあるけど試食がなかったのが鰻でした。
今年、鰻はチョー高値になりそうだし、ちょっと心配なところですねえ。
鯨の展示は、日本捕鯨協会とマルホの2社でしたが、どちらも人気でした。
捕鯨の再開を望む声は根強いものがあると感じました。
日本捕鯨協会で売っていたミンクの赤肉(500円)を買って帰り、刺身でたべましたがやっぱり美味いです。
紙数がないので、あとは私の印象に残ったブースをいくつかあげておきます。
(株)太新という会社が、「琉球すぎ」の現物を持ち込んでいました。
スギ

アンデスの岩塩。ちょっとなめてみましたが、美味しかったですよ。
「有機河豚」と称する、河豚の陸上養殖システムは、今後の展開が気になります。
氷で作った刺身の器。どういうとこで使うのか?ですが、いいなあと思いました。
帰り際、嫁さんに「どうやった?」と聞いたら「けっこう楽しかった」と言いま
した。視覚と味覚に訴える取り組みは、消費者にも受けるんだと思いましたね。
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インターネット通販で買った鰻を食べ比べて見ました。

2004年05月31日 09:45

前回分の冒頭で、東京で売られている「季節はずれの新仔鰻」のことを書きましたが、これが関西にも出回っているのがわかりました。
私の友人が、あるところで買ったのが「新仔380円」という表示の小さめの蒲焼き。
「そんなあほな・・・まだ、新仔は、九州も三河も出てへんで」ということで、これが「怪しい鰻だ」という話になったわけです。

「日本養殖新聞」さんが、「中国産の鰻蒲焼をリパックして販売している」という報道をされたのは、2000年の9月5日号でした。
私はこれを見て、鰻業界として、そういった商品が出まわっていることを、はっきり認めたということで、画期的だと思いました。
それで、この問題を私が主催しているfishmlに投稿し、会員の皆さんの論議にかけ、出てきたご意見をまとめてホームページに掲載しました。
鰻の偽装表示問題が社会的に問題になった端緒は、これなのです。
 http://www.fishml.com/uonoryutu/ripakkuunagi.htm

それ以来、もう3年半もたっているわけで、その後、テレビ・新聞などで色々と報道されていますが、いまだに根を絶つことができていません。
それどころか、不景気が浸透する中で、末端小売業者の経営悪化が進み、会社をつぶしたくない、なんとか利益を出したい、という当たり前の願いにつけこむ形で、悪辣・巧妙な手段が使われるようになってきたと思います。
この状況について、私が問題に思うのは、行政がこうした消費者騙し、不正に対して、その根絶を目指して強力に取り組んできたかどうかということです。
私が、一消費者として見た感じでは、とても本気でやっているように思えません。
なぜなら、業界で、「あれはなーー、****や」と、苦々しく語られているにもかかわらず、実際、手つかずで、同じような偽装表示商品が繰り返し出回っているのが実態なのですからね。
問題の抜本的解決を図るためには、嘘つき食品から消費者を守るガードマンとしての役割を、行政・担当部署が「強力」に果たしていく事が必要でしょう。
その責任が問われていると思いますし、そうした自覚を持って取り組んで頂きたいです。

さて、本題の「インターネット通販で買った鰻の食べ比べ」ですが、まず、お断りしておくことがあります。これから書くことは、あくまで「私自身の味の好み、基準」で評価したものであって、それは全ての人にあてはまるものではありません。
私の好みは、関西風の焼き方でタレは甘口です。
良く焼いた鰻が好きで、焼きが浅く蒸しで火を通した鰻は嫌いです。
そうした基準で評価した結果だと言うことです。
また、各メーカーさんには義理はありませんし、便宜も受けておりま
せん(すべて、きちんとお金を払いました。)ことを明確にしておきます。
試食したのは、一色鰻漁協、駿河淡水、四万十うなぎ、忠平の4社の鰻蒲焼です。
通販鰻の比較

一色の鰻は、一番サイズが小さ目で良く焼けていました。
炭焼きとは味が違いますが、まあまあ美味しかったと思います。
駿河の鰻はサイズが一番大きいのですが、焼きが少し甘く、蒸しで火を通している感じがして、私の好みではありませんでした。
四万十の鰻は駿河の鰻よりさらに焼きが甘く、私の基準ではダメです
ね。
タレがしつこく、その点でも私には合いませんでした。
忠平の鰻は、唯一、完全な関東風の焼き方で柔らかく、いわゆる「私の嫌いなタイプ」なんですが、どういうわけかこれが美味い!
これは「板東太郎」というブランド鰻で、原料がいいのでしょうね。
タレも後口が良く、言うことがありません。おすすめです。
ということで、順位をつけるとすれば、1位・忠平、2位・一色、3位・駿河、4位・四万十となります。
4位になった四万十さん、ゴメンナサイね。
この食べ比べの詳細は、下記URLを見て頂きたいと思います。
 http://www.fishml.com/unagi/tabekurabe3/tabekurabe3.htm
 2004年5月31日

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京都市のスーパーで売られている国産鰻蒲焼を食べ比べました。

2004年05月20日 09:35

先日、仕事で東京に行きました。
会議までに少し時間があったので、デパ地下や魚の専門店を見て回りました。
その中で、いくつか疑問を感じたことがありますので、そのことを最初に書いておきます。
疑問を感じたのは、もちろん、鰻のことです。
一つは、どう考えても、国内養殖場からは「新仔」が出荷されていない時期なのに、「新仔」のシールを貼った蒲焼きが、二つのお店で売られていたことです。
もう一つは、以前から「産地偽装」として何度も噂になった蒲焼きが、「現在の国産相場」ではとても売ることができないような安値で、堂々と「国産」表示で、それも、名のあるデパートの地下食料品売り場で売られていたことです。
以前に書いたと思いますが、「業界の常識は世間の非常識」というのが、まだまだ、大手を振ってまかり通っているということだと思います。

三菱自動車のクレーム隠し、鳥インフルエンザの浅田農産。
こうした問題を起こした企業や業界は、「村社会」を形成しています。
そして、こうした「村社会」だけでのルールが、世間に通用しなくなり、糾弾され始めたのです。
鰻業界も、同じように「村社会」を構成しています。
である以上、三菱や浅田農産の件を「対岸の火事」視せず、自らの問題として捉えることができるのかどうか、業界として厳しく問われていると思います。
国産鰻の食べ比べ

さて、前置きはそれくらいにして、「京都で売られている国産鰻の食べ比べ」について書きます。
京都の場合、国産指向が強いです。
一番いい例が、ジャスコの品揃えでしょう。
ジャスコでは、もちろん中国鰻も売っていますが、このところ常に、「朝焼炭焼鰻」を中心アイテムの一つとし、売り場も広く取って訴求しています。
また、生協では一貫して「国産蒲焼き」が主力商品になっています。
そうしたこともあり、今回は、ジャスコ、イズミヤ、ダイエー、生協で品揃えしている「国産鰻」を食べ比べてみました。
さらに、オプションとして、ジャスコの「無投薬鰻」も食べてみました。
価格的には、ダイエーが1180円、生協が780円と、最高値と最安値で400円の差がついています。
これは主としてサイズの違いですが、並べて見た感じでは400円の差が妥当とは思えません。
イズミヤの980円は、現在の相場を考えると妥当な値段でしょう。
ジャスコの炭焼鰻(1029円)以外は、ガス焼きや「ガスと炭の併用」のようでしたが、明らかに、ジャスコの炭焼鰻とその他の鰻とは味が違い、「ガスと炭の併用」のメリットは全く感じませんでした。
ダイエーとイズミヤの鰻は、私の好みから言うと「少し、焼きが甘めで、蒸しで柔らかくしている」感じでした。
この加工法は、鰻の美味しさをスポイルすると、私は考えています。
生協の鰻は、皮側を焼きすぎて焦げていましたが、身の盛り上がりはこれが一番でした。
私の基準で評価させて頂くと、コストパフォーマンスは「ジャスコの炭焼鰻」がトップです。
この鰻の味は、他の鰻の味とは一線を画し、鰻らしさがある美味しさで、おすすめです。(どうしても、見かけが悪くなる。これが残念なことです。)
二番目におすすめは生協の鰻、これはダイエー、イズミヤとは違い、冷凍鰻ではないところが、味の点で優位に立っており、値段も安いので、いいと思います。
さて、オプションのジャスコの「無投薬鰻」ですが、売れていないようです。
私が買ったのは5月3日ですが、製造日は5月1日。すでに3日たってるわけで、美味しくないのは当然かもしれません。
美味しく食べるという点では、全くメリットがありませんでした。
全品を試食したあとで思ったのですが、はっきり言って、「中国鰻の食べ比べ」の時に食べた鰻と「どれほど違うのか?」。
国産鰻は中国鰻に比べると価格は倍ほどするわけですが、それだけのメリットはどこにあるのか。
「ジャスコの炭焼鰻」を除けば、この質問に答えきれないなーと、自分で感じた次第です。うーーーん、ちょっと深刻。
「京都で売られている国産鰻の食べ比べ」は、下記URLにあります。
 http://www.fishml.com/unagi/tabekurabe2/tabekurabe2.htm
 2004年5月20日

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滋賀県のスーパーで売られている中国産鰻蒲焼を食べ比べました

2004年05月06日 09:33

このところ、「天気の良い日はかなり気温が上がる」という状態で、鰻の販売にとってはわりと良い条件が続いているようです。
それでも、原料事情などの難しい点があり、五月連休の量販店の鰻売場は、それほど熱の入ったものではないようでした。
景気が良くなってきているとは言われていますが、庶民の懐具合が良くなっての景気上昇であればいいのですが、実際はそうではないため、なかなか購買力のアップに結びつきません。
そういうなかでの高価格(私が調べたところでは、中国産鰻は400円~600円、国産鰻は1000円前後が、小売価格)ですから、数を売るという点では難しいところですね。
東京の友人から「東京では、質の悪い鰻が売られている。このままでは土用の丑が心配だ。」と言う話を聞きました。
たしかに、これだけ相場が上昇すれば、粗悪品の出てくる可能性があると私も思いましたので、家の近くのスーパー4店を回り、鰻蒲焼を買ってきて食べ比べをしてみました。
私は滋賀県に住んでいます。
滋賀県では、京都ほど「国産志向」がありませんので、全て中国産で、小売り価格は500円前後を選びました。
滋賀県では、量販店としては平和堂が大きな力を持っており、うちの近くでも平和堂の店が大小含めて四店あります。
そのため、ローカルスーパーが少なく、むりやり三店を選びました。
鰻蒲焼についてはサイズとかは気にせず、価格のみを判断基準にしたのですが、一店だけは小さいサイズしかなく、考えていた基準価格より安いものしか入手できませんでした。
食べ比べは、みんな同じ条件になるようにしなければいけません。
4種類の鰻蒲焼を、それぞれ3センチぐらいの切り身にし、お皿に並べて、1分程度電子レンジであたため、そのまま食べました。
中国鰻の食べ比べ

4種類の鰻蒲焼は、すべてに「炭焼き」のシールが貼ってありました。
食べてみて、「炭焼き鰻って、こんな味かなー」と、私としては疑問を強く感じました。
私は若い頃、水産の現場で働いていました。
この時に、毎日曜日、店頭で300本の鰻を、炭火で焼いていました。
300本も焼くと、なかには頭が取れたり、折れたりするのも出てきます。
こうしたのは値引きして売るのですが、たまにはつまみ食いもしていました。
この時につまみ食いした、焼きたての炭焼き鰻の味は本当に美味しく、今でも忘れられません。
そのため、私としては「炭焼き」というシールを貼ってあると、どうしても昔つまみ食いした鰻と比べるのですね。
そうすると、「これは違うよ」となってしまうのです。
私には、「炭焼き」というシールを貼ることの意味が、はっきり言って良くわかりません。
あれを「炭焼き」と言われると「片腹痛い」ですよ。
4種類の鰻蒲焼、結果的にそれぞれ味の違いはあったのですが、思っていたほど悪い鰻ではなかったような気がします。
その点ではホッとしました。
ただし、原材料表示の不完全なものがありました。
これは、法律違反で摘発される可能性がありますので、きちんとしていただきたいものです。
それより気になったことは、4ヶ所のスーパーを買い回る中で、業界でウワサになった「うそ表示」と言われる鰻蒲焼が、2ヶ所のスーパーで売られていたことです。
これを見て、私は暗澹たる思いになってしまいました。
「鰻業界の夜明けは遠いなー」というのが、偽らざる感想です。
この食べ比べについて、詳しいことは私のホームページに掲載しております。
興味のある方は、下記URLをご覧下さい。
 http://www.fishml.com/unagi/tabekurabe1/tabekurabe1.htm
 2004年5月6日

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インターネットで読み解く ~有機養殖って何だろう?~

2004年03月10日 20:40

「有機養殖って何だろう?」。このテーマを頂いていろいろと考えていたところで、食品の安全・安心のうえでの大きな問題である「鳥インフルエンザ」が、京都府の養鶏場で発生しました。
ご存じの通り、この養鶏場から役所への連絡が遅れたうえ、鶏がバタバタと死んでいる最中にも、感染していると思われる生きた鶏を他府県に出荷していたという事実がありました。
インフルエンザウイルスがどこまで広がっていくのか現状では全く先が見えず、地域住民や消費者に深刻な影響を与えています。
これに関する一連の報道を見ている限りでは、生産者のモラルの崩壊が、事態を拡大させてしまった大きな原因だと感じます。
同じ京都府で、賞味期限が半年前の卵を出荷した業者がいましたが、経営のモラルハザードという点では、根は全く同じ問題でしょう。
「業界の常識は世間の非常識」などという言い方をすることがありますが、鳥インフルエンザの養鶏場にしろ、半年前の卵を出荷した業者にしろ、業界の常識すら通用しない異常な経営姿勢になっていたと言えなくもないのではないでしょうか。これが養鶏業界の体質なのでしょうか。
しかし、本当は、「業界の常識」にも、「世間の常識」にも、正しいこともあれば間違っていることもあり、どちらかが一方的に間違っているというわけではないはずです。
ところが、最近の鶏・卵に関わる件やBSE、水産業界で言えばウナギやフグの問題などのマスコミ報道を見ていると、一方的に「業界の常識」が悪いように見えてしまいます。
マスコミ報道自体が、「事実」を「正確」に報道しているかどうかの点で問題はあると思いますが、それはおいておくとして、国民・消費者が受け取っている、一方的に「業界の常識」が悪いように見えてしまう状態を打開するためには、産地側から、より早く、正しい情報が提供されなければならないのではないかと考えています。

ゆらぐ「食品の安全・安心」
私は、インターネット事業に関わった仕事をしています。
同時に、日々消費者の皆さんのご意見を聞かせて頂く立場にもいます。
毎日の仕事のなかで、最近はマスコミで報道されたことに対する消費者の反応が本当に早いし、必要以上に敏感になっているという部分があると思います。
「鳥インフルエンザ」問題が報道されると、地元京都では、「気持ちが悪い」と言って、鶏卵も鶏肉も敬遠する人が増えてしまいました。
また、「とにかく輸入品は食べない」という消費者も増加しています。
その中でも、中国産を嫌がる人が多く、どちらかというと、それは少し年配の女性に多いようです。
これは、中国産の冷凍ホウレンソウに、日本では未認可の農薬が使われていたことをマスコミが大々的に報道して以来の傾向です。
この件で、ある雑誌が消費者にアンケートを取っていますが、そこでは「国産品しか買わない代表的な野菜」はホウレンソウで、回答者の71・6%がそう答えたそうです。
こうした問題や表示の不正などが続出する中で、日本生活協同組合連合会が全国の生協組合員4326名からアンケートを取っていますが、そこでは、「表示が信用できなくなったという人が8割以上」という結果が出ています。

「大きく損なわれた食品表示への信頼」
http://www.jccu.coop/information/inf_020607_01_04.htm

今、消費者における「食品の安全・安心」に対する信頼は、非常に深刻な事態に陥っていると言うことができるし、生産者側としては、なんとしてもこの事態を打開し、「食品の安全・安心」に対する信頼を取り戻さなければいけないと思います。
このことは今まさに、国民的課題になっていると思います。

fishmlとはなにか
fishmlは、1998年10月に開設しました。
インターネットのメールを利用した情報交換システム(メーリングリストと言います)です。
fishmlについての詳しいことは、下記をご覧下さい。 
 http://www.fishml.com/fishml.htm

開設時、私は「この情報交換システムが機能することで、産地と消費地が少しでも近くなればいいな」と考えていましたが、現在は実際にそのような役割を担っています。
開設より約5年半が経過し、現在の会員数は海外を含めて450名、会員は水産業の川上から川下まで、消費者、研究者など、水産にかかわる(食べるということも一つの関わり方とみて)、あらゆる階層の方が参加しています。
このメーリングリストでは、ほぼ毎日、全国の会員のどなたかからのメールが届きます。
テーマによっては、一日に50通ほどのメールが飛び交うこともあり、メール初心者の方はびっくりして、すぐ退会されるというようなこともありました。
なお、fishmlの活動としては、メールを利用した情報交換だけでなく、年2回「オフ会」という会合をもち、その中で産地見学なども行っています。
これまでに、養殖関連では福山のカネト水産見学、交流や、一色うなぎ漁協と鰻養殖場の見学会などを実施しています。
ここにおける、「水産養殖」についてのメール上での議論は、フグ養殖のホルマリン問題を中心に、その他の魚種の抗生物質問題など、養殖魚の安全性に関するテーマが多くなっています。
具体的には、下記をご覧下さい。
 http://www.fishml.com/yousyokunouo/weblog3.htm

有機養殖について
養殖魚の安全性の問題は、一般の消費者にとっては「薬漬け養殖」という言葉に象徴されます。
マスコミが好んでこの種の言葉を使うため、残念なことに、この言葉は消費者の頭にしみこんでしまっていると言っても過言ではないでしょう。
私自身は、人間が病気になったとき薬を使うように、水産物でも畜産物でも、必要なときに薬を使うことについては、その処方がきちんと定められており、その処方どおりに使われるのであれば、基本的に問題はないと考えています。
また、旬の話題であります「トレーサビリティ」という点で、養殖魚は天然魚より優位性を持っていますから、きちんと情報が公開された養殖魚では、本来、消費者にとって安全性の問題は起こりにくいはずなのです。
しかしながら、現実にはそのようになっておらず、「業界の常識は世間の非常識」という部分を、多少と言えど産地側が残していることは否定できないのではないかと思いますし、そういう現状からの脱出として、産地側から消費者に発せられるメッセージが「有機養殖」であると、私はとらえています。
fishmlでの「有機養殖」の議論ですが、最初、実際に魚類養殖を業とされている方から、会員のみなさんにたいして「有機養殖についての概念や意見・感想を聞かせてほしい」という投稿が2002年11月ごろありました。
率直なところ、それまでの養殖の議論の中では、「有機養殖」がテーマになったことはありませんでしたし、私自身「有機養殖」という言葉は知っていましたが、具体的にはどのようなものか分からず、おぼろげに連想するのはイオン㈱が販売している無投薬の養殖ウナギぐらいでした。
「有機」と言えば、どうしても農業を思い浮かべます。
水産で「有機」とはどうとらえればいいのか、「概念」そのものも「手法」も分かりませんでした。
ですから、fishml会員の多く、とりわけ消費者である会員の方にとって「有機養殖」という言葉では、それがどういうものなのか、なんだかサッパリ分からないのではないかと思い、最初に投稿された養殖業者の方に「有機養殖とはどういうものか説明して欲しい」と問いかけました。
しかし、「イメージを固定してしまうとまずいので」ということで、その時はお答え頂けませんでした。
ともあれ、始めに明らかになったのは、「水産物で有機の第三者団体に認証を受けているのは、鹿児島県の山田水産㈱の養鰻だけで、海面ではまだない」ということ、また、その「有機認証の基準」についても、これから作っていく段階にあるということでした。
そこから議論が始まり、有機養殖については、「有機認証団体や水産業界関係者が中心になり、基準作りが行われているが、そこには生協や消費者団体が入っていない」、「生産者寄りの基準作りは、商売用のレッテル貼りになりかねない」、「農業の有機では『土作り』が重視されている。
海であれば、海の環境作りが大事ではないかと思うが、そこまでの取り組みが単一の養殖業者で可能なのか」、「具体的に店頭で魚を買う消費者から見れば、内容の分からない『有機養殖のフグ』と書かれるより、『○○養殖場の無投薬フグ』と書かれたほうが分かりやすいし買いやすい」、「東南アジアの養殖法や中国の池中養魚にも有機養殖を学ぶべきだ」と言った意見が投稿されました。
また、そこではインドネシアのエビ養殖の事例も投稿されました。
「有機養殖」というテーマ自体が難しいし、言葉自体も聞き慣れないということもあり、ここでの議論はあまり続きませんでした。
そして、養殖業者さんからは、それ以後にご意見を頂けていませんので、議論としては中途半端な感じで終わってしまいました。
これは、「有機養殖」の内容がまだはっきりしていないことの、その時点での反映だったのだろうと思います。

「売れるのか?」という疑問 
いくら良い商品を作っても、消費者が買ってくれなければ、その商品を生産し続けていけませんし、経営体自身の存続も不可能になります。「有機養殖」も、そういう資本主義経済の中で成り立つものです。極端な理想論に走ったり、また、「有機養殖」を宣伝のための手法と考えるのではなく、より多くの消費者の方に、安全でできるだけ安い養殖魚を提供するという姿勢が大事だと私は思います。
ただ、現在実際に販売されている有機、無投薬を全面に出した養殖魚は品数が少なく、値引きや品切れになっていることが多いのではないかと感じています。
こういった商品は失礼ながら、あまり売れているようには見えないのです。
また、ある無投薬ブリを生産している業者は「日本では値段が高いため買い手がなく、アメリカに輸出している」ということを話していました。
有機、無投薬養殖は素晴らしいことですし、それを実践されている養殖業者さんには敬意を表したいと思います。
しかし、有機、無投薬養殖魚にコスト競争力があればもっと素晴らしいのではないかと思うのです。
コストがかさみ、売価が高すぎて「国内で売れない」となると、養殖業界の中での試みとしては意味があることかもしれませんが、失礼ながら国内の消費者にとっては、あまり意味がないのです。
先にも書いたように、人間が病気になったとき薬を飲むのと同じように、魚にも決められた薬を決められた用法で使用し、休薬期間を守って出荷するというのであれば問題はないはずです。
このようにきちんと管理していけば、「病気が出ないような海の環境作り」や「養殖方法の改善」に行き着くのではないでしょうか。
そうして努力した結果、病気が出なければ、投薬する必要はありませんから「無投薬養殖と同じ」なわけです。
そのうえで、「養殖に関する情報を完全に公開」し、消費者に安く買って頂き、おいしく食べてもらえるなら、それでいいのではないかと思います。
2004年3月10日記

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瀬田川暇人

  • Author:瀬田川暇人
  • おさかな、たくさん食べて下さいね

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